教育理念
EDUCATIONAL PHILOSOPHY

4つの教育理念の実践
南山学園では、一人ひとりがまず自分の尊厳に気づき、その理解を深めると同時に他者の尊厳も認め、ともに人間の尊厳が尊重され、推進される社会づくりに役立とう、という生き方を培います。そのために4つの教育理念を掲げ、教育の指針としています。
宗教性の涵養
南山学園では、宗教性の涵養について二つの課題を区別しています。一つは、キリスト教、仏教などを問わず、生かされていることへの感謝、という基本的な宗教心を育むこと、もう一つは、世界の主だった宗教についての基本的な知識を学ぶことです。将来世界のどこへ行こうとも、その地域に住む人々との相互理解に貢献できるようになります。

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(上)聖園女学院附属聖園マリア幼稚園:献花と祈りの様子
(下)南山大学附属小学校:クリスマス会の中の聖劇
知的理解と厳しい知的訓練
技術的習熟よりも知的理解を基本とし、その能力を養うため厳しい知的訓練を行います。厳密で正確な思考や明晰で偏りのない判断をする能力は、厳しい知的訓練を経て初めて身につきます。学校教育における教科や授業科目の多くは、経験や知識に対して将来の知的理解を可能にする力を養うことを目的とし、自由で創造的な思索の基盤をつくりあげます。

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(上)南山大学:南山大学ヤンセン国際寮
(下)南山高等学校・中学校 男子部:中学理科の授業風景
地域社会への貢献
キリスト教世界観に基づく教育事業を通じて、これまでにのべ24万人を超える卒業生を輩出し、「人間の尊厳のために」を実現する社会づくりに貢献しています。さらに、南山学園の成長は地域とともにあります。地域社会の理解を得て教育活動に関わっていただきながら、教育資源・研究成果を地域や社会にも開放・還元し、「恩返し」をすることも大切にしています。

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(上)聖園女学院高等学校・中学校:
チャリティ活動「まごころプロジェクト」
(下)聖霊高等学校・中学校:
高齢者福祉施設でのボランティア活動
国際性の涵養
世界中に広がるカトリック教会を背景に持つ南山学園にとって、国際性の涵養はその教育の特長の大きな柱です。「世界のどこに行っても、どんな人とでも分かりあい、ともに働くことができる」、そのための異文化理解、外国語学習はもちろんのこと、実際に自分の目で世界を知る様々な経験の機会をそれぞれの年代にあわせて提供しています。

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(上)南山高等学校・中学校 女子部:
ベトナム少数民族の女性たちの機織り見学
(下)聖園女学院附属聖園幼稚園:
カードを使いながら英語を学ぶ園児たち(年長組)

それは、ライネルス神父の
来日から始まった。