NANZAN HISTORY 南山学園の歴史

帰国子女教育の

要請にこたえて

帰国子女教育の要請にこたえて

1970年代、東海地方では企業の海外進出がすすんでいましたが、当時は帰国子女を受け入れる学校が極めて少なく、社会課題となっていました。南山高校・中学校では帰国子女の受入れの増加から、1979年(昭和55年)に帰国子女特別学級、1981年(昭和56年)に中学校国際部、翌年に高校国際部を設置しました。これを発展・独立させ、1993年(平成5年)、公私各方面の多大な援助を得て、愛知県豊田市に南山国際高等学校・中学校を開校。随時編入でき、学力のみで選抜せず、帰国子女と外国人子女のみを受入れる全国でも類を見ないこの学校は、南山独自の国際教育の伝統を継承しつつ、地域社会の課題解決と国際化に大きく貢献しました。

2023年(令和5年)3月、その役割を終え閉校しました。

[写真]中学帰国生徒特別学級の生徒と教員