2021 南山学園概要

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- 科より名称変更) ビジネス専攻を設置した。 (2018年3月廃止) 2007年4月には、 共通教育英語科目を統括する英語教育セン ターを開設 (2017年4月より外国語教育センターへ発展) し、 さら なる語学教育の充実をめざしている。 また、 法曹実務教育研究 セン ターを開設し、 リーガルクリニックを実施し ている。
り緊密な教育連携を図ることが期待された。 そうした中、 マルクス理事長は2011年4月、 新たに 「理事長基 本方針」 を発表。 「国際性の涵養」 への取り組みを充実させ、 同時 に、 「南山大学を中心とした質の高い学園内教育連携」 の具現化 を最重要課題とし て打ち出した。 これを受け、 各学校はそれぞれ のビジョンを実現すべ く、 これらの課題に積極的に取り組ん でい る。 南山大学は新たな発展をめざし、 2013年4月、 理工学研究科 博士前期課程を設置、 さらにキャ リア教育の充実の一環とし て教 職センターを開設した。 2014年4月には情報理工学部を理工学部 と名称変更し、 同時に、 社会科学研究科経済学専攻博士課程、 経営学専攻博士課程、 総合政策学専攻博士課程を設置した。 カ ルマ ノ学長は、 南山大学のも つすべての教育資源を一つに集約す ることで、 より質の高い教育 ・ 研究を提供できるとし、 全学部 ・ 全 学科を名古屋キャンパスに統合することを決定し、 2015年4月に 理工学部と理工学研究科を名古屋キャ ンパスに移転した。 2016年4月1日には、 神奈川県藤沢市に位置する 「学校法人聖 園学院」 との法人合併を行い、 聖園女学院高等学校 ・ 中学校、 聖園女学院附属聖園幼稚園、 聖園女学院附属聖園マリア幼稚 園が加わり、 マルクス理事長は2016年4月に新たな理事長方針 を発表した。 「 国際性の涵養」 に係る取り組みの充実と、 「 南山 大学を中心とした、 質の高い学園内教育連携」 「 地域社会への 貢献」 の具現化とともに、 これらを実現させることを目的とする 理事会のガバナンス強化を最重要課題とした。 2017年4月、 市瀬英昭南山大学短期大学部教授 (神言会員) が 第11代理事長に就任した。 また、 南山大学においては、 鳥巣義文 南山大学人文学部教授 (神言会員) が第7代学長に就任した。 同年、 南山大学は総合政策学部と社会科学研究科総合政策 学専攻を名古屋キャンパスへ移転し、 すべての教育資源を一つ に集約した。 さらに国際教養学部の開設、 外国語学部の専攻制 や、 全学的なクォーター制 (4学期制) の導入などの取り組みに 加え、 国際センターの設置や全学部における独自の短期留学 プログラム開講により、 さらなる国際化を推進した。 さらに、 2019年4月には法学研究科博士前期課程 ・ 後期課程を新たに 設置した。 しかしながら、 短期大学部においては、 社会の変化 により、 高校生の短期大学進学のニーズの減少、 就職における 四大卒の需要の上昇等により志願者が減少し ていた。 このため 2017年度より募集を停止し、 2020年3月に最後の卒業生を送り 出し て短期大学部はその歴史に幕を閉じた。 2020年4月、 南山大学ではロバート ・ キサラ南山大学人文学 部教授 (神言会員) が第8代学長に就任し、 2021年4月には理工 学部を3学科から4学科構成へ改組再編した。 南山学園は、 理事長方針の下、 設立当時からの教育理念を 継承しながら幼稚園から大学院までの総合教育の完成をめざ し、 着実に歩みを続けているのである。
総合教育の完成をめざし て
2005- 現在
南山小学校の復活と幼 ・ 小 ・ 中 ・ 高 ・ 大の教育連携の充実をめざして
2005年4月、 カルマ ノ理事長は 「理事長基本方針」 を南山学園 全職員に対し、 打ち出した。 この中で、 大学をはじめとする各学校 に対し 「20年後の将来像」 の策定と、 各学校の学園内での連携 推進と、 強化を求めた。 また、 南山学園の創立75周年 (2007年) 事 業を進めるとともに、 将来構想を検討し ていく中で、 学園の総合 教育にとっ て重要なことは、 学園とし ての確固たるミ ッションを初 等教育から行うことによって高等教育までの総合教育を完成さ せることであるとの結論に至り、 2006年、 小学校の設置申請の準 備に取りかかった。 南山小学校は、 1936年に設立されたが、 戦時 下の社会情勢の中、 1941年に名古屋市へ移管された経緯があり、 南山学園とし ては、 小学校の設置は 「新設であると同時に復活」 であり、 2008年3月22日、 南山大学附属小学校とし て開校した。 同校の設置概要は、 入学定員90人 (1学年3学級) 総定員540 人 (6学年18学級) であり、 初年度 (2008年度) は、 1年生から3年 生までを募集し、 2008年4月6日、 入学式を迎えた。 初代校長には、 ハンス ユーゲン ・ マルクス神父 (第5代南山 大学長、 人文学部教授) が就任した。 マルクス神父は、 1993年か ら2008年までの15年にわたり南山大学長を務めた。 そのマルク ス神父が小学校長に就任することは、 南山大学の関与を目に見 える形で地域社会にアピールすべきと判断したから である。 同じく、 2008年4月、 任期を満了したカルマ ノ理事長は第6代 南山大学長に、 そし て、 マルクス神父はカルマ ノ理事長の後任と して理事長にそれぞれ就任した。 南山大学は、 「 個の力を、 世界 の力に。 」 をビジョン ・ キーフレー ズとし て、 「世界から選ばれる大 学」 「 世界に人材を輩出できる大学」 の実現に向けて、 さらなる 改革と内なる充実に取り組ん でいる。 一方、 南山短期大学では、 2008年4月に鳥巣義文南山大学人 文学部教授 (神言会員) が第9代学長に就任し、 創立40周年記 念感謝ミサを祝うとともに、 高等教育分野での学園内教育連携 の証とし て、 短期大学を南山大学短期大学部へと刷新すること に着手した。 そし て、 2011年4月、 南山学園の将来構想の一環と し て、 南山短期大学が南山大学短期大学部へと名称変更すると ともに、 南山大学名古屋キャンパスへ移転することとなった。 新 たな教育環境の中で、 英語教育をはじめとする南山大学とのよ
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