2020 南山学園概要

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- てアジア ・ 太平洋研究センターを設置し、 瀬戸キャンパスに数理 情報研究センター (現在の理工学研究センター) を設置した。 2006年4月には、 ビジネス専門職大学院となるビジネス研究科 (経営学研究科より名称変更) ビジネス専攻を設置した。 (2018 年3月廃止) 2007年4月には、 共通教育英語科目を統括する英語教育セン ターを開設し、 さらなる語学教育の充実をめざし ている。 また、 法曹実務教育研究センターを開設し、 リーガルクリニックを実施 し ている。
に着手した。 そし て、 2011年4月、 南山学園の将来構想の一環と し て、 南山短期大学が南山大学短期大学部へと名称変更すると ともに、 南山大学名古屋キャンパスへ移転することとなった。 新 たな教育環境の中で、 英語教育をはじめとする南山大学とのよ り緊密な教育連携を図ることが期待される。 そうした中、 マルクス理事長は2011年4月、 新たに 「理事長基 本方針」 を発表。 「 国際性の涵養」 への取り組みを充実させ、 同 時に、 「 南山大学を中心とした質の高い学園内教育連携」 の具 現化を最重要課題として打ち出した。 これを受け、 各学校はそ れぞれのビジョンを実現すべく、 これらの課題に積極的に取り 組んでいる。 南山大学は新たな発展をめざし、 2013年4月、 理工 学研究科博士前期課程を設置、 さらにキャリア教育の充実の一 環とし て教職センターを開設した。 2014年4月には情報理工学部 を理工学部と名称変更し、 同時に、 社会科学研究科経済学専 攻博士課程、 経営学専攻博士課程、 総合政策学専攻博士課程 を設置した。 カルマ ノ学長は、 南山大学のもつすべての教育資源 を一つに集約することで、 より質の高い教育 ・ 研究を提供できる とし、 全学部 ・ 全学科を名古屋キャンパスに統合することを決定 し、 2015年4月に理工学部と理工学研究科を名古屋キャンパス に移転した。 2016年4月1日には、 神奈川県藤沢市に位置する 「学校法人聖 園学院」 との法人合併を行い、 聖園女学院高等学校 ・ 中学校、 聖園女学院附属聖園幼稚園、 聖園女学院附属聖園マリア幼稚 園が加わり、 マルクス理事長は2016年4月に新たな理事長方針 を発表した。 「 国際性の涵養」 に係る取り組みの充実と、 「 南山 大学を中心とした、 質の高い学園内教育連携」 「 地域社会への 貢献」 の具現化とともに、 これらを実現させることを目的とする 理事会のガバナンス強化を最重要課題とした。 2017年4月、 市瀬英昭南山大学短期大学部教授 (神言会員) が 第11代理事長に就任した。 また、 南山大学においては、 鳥巣義文 南山大学人文学部教授 (神言会員) が第7代学長に就任した。 同年、 南山大学は総合政策学部と社会科学研究科総合政策 学専攻を名古屋キャンパスへ移転し、 すべての教育資源を一つ に集約した。 さらに国際教養学部の開設、 外国語学部の専攻制 や、 全学的なクォーター制 (4学期制) の導入などの取り組みに 加え、 国際センターの設置や全学部における独自の短期留学 プログラム開講により、 さらなる国際化を推進した。 また、 2019 年4月には法学研究科博士前期 ・ 後期課程を同時設置した。 2020年4月、 南山大学ではロバート ・ キサラ南山大学人文学 部教授 (神言会員) が第8代学長に就任した。 南山学園は、 理事長方針の下、 設立当時からの教育理念を 踏まえながら幼稚園から大学院までの総合教育の完成をめざ し ているのである。
総合教育の完成をめざし て
2005- 現在
南山小学校の復活と幼 ・ 小 ・ 中 ・ 高 ・ 大の教育連携の充実をめざして
2005年4月、 カルマ ノ理事長は 「理事長基本方針」 を南山学園 全職員に対し 打ち出した。 この中で、 大学をはじめとする各学校 に対し 「20年後の将来像」 の策定と、 各学校の学園内での連携 推進と、 強化を求めた。 また、 南山学園の創立75周年 (2007年) 事 業を進めるとともに、 将来構想を検討し ていく中で、 学園の総合 教育にとっ て重要なことは、 学園とし ての確固たるミ ッションを初 等教育から行うことによって高等教育までの総合教育を完成さ せることであるとの結論に至り、 2006年、 小学校の設置申請の準 備に取りかかった。 南山小学校は、 1936年に設立されたが、 戦時 下の社会情勢の中、 1941年に名古屋市へ移管された経緯があり、 南山学園とし ては、 小学校の設置は 「新設であると同時に復活」 であり、 2008年3月22日、 南山大学附属小学校とし て開校した。 同校の設置概要は、 入学定員90人 (1学年3学級) 総定員540 人 (6学年18学級) であり、 初年度 (2008年度) は、 1年生から3年 生までを募集し、 2008年4月6日、 入学式を迎えた。 初代校長には、 ハンス ユーゲン ・ マルクス神父 (第5代南山 大学長、 人文学部教授) が就任した。 マルクス神父は、 1993年か ら2008年までの15年にわたり南山大学長を務めた。 そのマルク ス神父が小学校長に就任することは、 南山大学の関与を目に見 える形で地域社会にアピールすべきと判断したから である。 同じく、 2008年4月、 任期を満了したカルマ ノ理事長は第6代 南山大学長に、 そし て、 マルクス神父はカルマ ノ理事長の後任と して理事長にそれぞれ就任した。 南山大学は、 「 個の力を、 世界 の力に。 」 をビジョン ・ キーフレー ズとし て、 「世界から選ばれる大 学」 「 世界に人材を輩出できる大学」 の実現に向けて、 さらなる 改革と内なる充実に取り組ん でいる。 一方、 南山短期大学では、 2008年4月に鳥巣義文南山大学人 文学部教授 (神言会員) が第9代学長に就任し、 創立40周年記 念感謝ミサを祝うとともに、 高等教育分野での学園内教育連携 の証とし て、 短期大学を南山大学短期大学部へと刷新すること
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