学園概要 理事長メッセージ(理事長基本方針)

学校法人南山学園 理事長 市瀬 英昭


「カトリック学園としての教育モットー『人間の尊厳のために』のもと行われる教育・研究の場で学ぶ学生、生徒、児童、園児がそれぞれの場で『ともに学ぶ喜び』を感じ、全教職員が本学園の教育理念を理解して、ここで『ともに働く喜び』を感じて、学園としてその教育事業の実りを日本社会と世界へ向けて発信する」

 本学園はキリスト教世界観に基づく学校教育を目指しており、学園内の各単位校はそれぞれの歴史と校風を持ちながら学園全体の方向性について教育モットー「人間の尊厳のために」(Hominis Dignitati)を共有しています。

 新型コロナウイルス感染症拡大を経験している現在、また、世界に起きている様々な紛争や災害を目の当たりにする中で、「人間の尊厳のために」は本学園のみならず、広く社会と世界へ向けて発信されるべきメッセージになったと言っても過言ではありません。今後、様々な困難を経て、世界は積極的に「共に生きていく」ことについて考え、実践する方向へ舵を切るのではないかと思われます。

 確かに、自然を含む「他者との共生」への道は険しいものですが、人類が生き延びるために、それも単に生き延びるだけでなく、幸せに生きていくためにそのような方向性が必要であると思われます。政治も経済も法律も医学も科学もそして「教育」もすべて「人間のため」にあるのであって、決して逆ではないということは言うまでもありませんが、問題はそれらが「『すべて』の人間」の「『本当』の幸せ」に向けられているかどうかということです。南山学園の教育活動、研究活動が目指す目標はそこにあります。各単位校には、この共通の教育モットーを堅持し、それぞれの具体的な場で実践していただくようお願いいたします。

理事長メッセージ(2023年4月1日)

A MESSAGE FROM THE CHAIRMAN(April 1, 2023)