学園概要 理事長メッセージ(理事長基本方針)

理事長メッセージ

教育モットー

『 人間の尊厳のために 』

『人間の尊厳のために』のもと行われる
教育・研究の場で学ぶ学生、生徒、児童、園児が
それぞれの場で『ともに学ぶ喜び』を感じ、
全教職員が本学園の教育理念を理解して、
ここで『ともに働く喜び』を感じて、
学園としてその教育事業の実りを
日本社会と世界へ向けて発信する

本学園はキリスト教世界観に基づく学校教育を目指しており、学園内の各単位校はそれぞれの歴史と校風を持ちながら学園全体の方向性について教育モットー「人間の尊厳のために」(Hominis Dignitati)を共有しています。

新型コロナウイルス感染症拡大を経験している現在、また、世界に起きている様々な紛争や災害を目の当たりにする中で、「人間の尊厳のために」は本学園のみならず、広く社会と世界へ向けて発信されるべきメッセージになったと言っても過言ではありません。今後、様々な困難を経て、世界は積極的に「共に生きていく」ことについて考え、実践する方向へ舵を切るのではないかと思われます。

確かに、自然を含む「他者との共生」への道は険しいものですが、人類が生き延びるために、それも単に生き延びるだけでなく、幸せに生きていくためにそのような方向性が必要であると思われます。政治も経済も法律も医学も科学もそして「教育」もすべて「人間のため」にあるのであって、決して逆ではないということは言うまでもありませんが、問題はそれらが「『すべて』の人間」の「『本当』の幸せ」に向けられているかどうかということです。南山学園の教育活動、研究活動が目指す目標はそこにあります。各単位校には、この共通の教育モットーを堅持し、それぞれの具体的な場で実践していただくようお願いいたします。

学校法人南山学園 理事長

市瀬 英昭

Profileプロフィール

1951年11月18日
長崎県大村市生まれ
1976年3月
南山大学文学部哲学科卒業
1978年3月
南山大学文学部神学科卒業
1979年10月13日
司祭叙階(神言修道会)
1986年4月
聖アンセルモ典礼学研究所(イタリア)修了
1987年4月
南山短期大学、のち南山大学短期大学部教授 専攻分野「典礼学」
2006年7月
神言修道会日本管区長(~2013年12月31日)
2017年4月1日
学校法人南山学園理事長(現在に至る)
2020年4月1日
南山大学名誉教授

1951年、6人兄弟の次男として、長崎県大村市に生まれる。長崎南山中学校・高等学校を経て、南山大学文学部へ入学し、哲学科と神学科を卒業。大神学生(修練期を経て初誓願を宣立した神学生)のときには、男声合唱団である南山大学メイルクワイヤーや女声コーラス部の定期演奏会で「ミサ曲」のオルガン伴奏を担当した。1979年に司祭叙階後、神言神学院で指導司祭として、小神学生(中学生・高校生)たちと寝食を共にする。

1992年夏
イタリア留学中、オーストリアのザルツブルグ近郊での夏季休暇

1979年10月14日
神学院での初ミサの後(写真右から2人目)

その後、イタリアの聖アンセルモ典礼学研究所へ留学。帰国後、1987年4月、神言神学院の大神学生の指導司祭を兼ねながら、南山短期大学人間関係科の専任教員として入職。約30年間教鞭を執る。専攻分野は典礼学。キリスト教学の授業では、聖書を中心に、副教材に時事的な記事や哲学的エッセイ、音楽等を使い、学生たちに「人間の尊厳」の大切さを伝えた。2017年4月に南山学園理事長に就任、現在に至る。
趣味はバレーボール、音楽鑑賞、古本屋巡り等。