2022_Hominis_Dignitati
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南山学園の歴史Course of History 「南山」―深い意味を含んだ、美しく立派な校名だと思う。このあたりの山林地が「みなみやま」と呼ばれていたので、創立者はそれをとって学校名としたのである。南山を「なんざん」と読むようになったのは、響きがよいということもあったが、「なんざん」という言葉の持つ意義に学校の将来に対する希望と願いがかけられていたのである。 中国の広大な土地に東西に横たわる祁蓮山脈を別名「南山山脈」といい、さらにそれに連なる秦嶺山脈は「終南山」と呼ばれ、その雄大さ泰然とした堅固さは古くから書物にかかれ、詩にうたわれてきた。そうして「南山」は「持久、堅固、不動」の意義を持つものとされてきたのである。 校名「南山」。これを単なる名称にさせたくない。教職員・学生全員の何のわだかまりも、わくもない、相互の理解・献身・努力によって、「南山」という校名を充実させ、具現化したい。フーベルト・フラッテン(神言修道会会員、第3代南山学園理事長、初代南山短期大学長、第9代南山高等学校・中学校長)「南山高等・中学校四十年史」より一部改編– 16 –

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