常設展示

神言会・聖霊会の来日と教育事業の開始

神言会・聖霊会の来日

1875年9月8日、神言修道会(神言会)Societas verbi diviniは、ドイツ人司祭アーノルド・ヤンセンにより、オランダのシュタイルで創立された。聖霊奉侍布教修道女会(聖霊会)Servae Spiritus Sanctiも同じくヤンセンによって、1889年12月8日、同地で創立された。

アーノルド・ヤンセン

1907年9月、3人の神言会会員が、男子中学校を設立する意図で秋田に到着した。しかし、秋田では女子中等教育機関の設置が効果的と判断され、1908年6月、聖霊会から派遣された5人の会員が秋田に到着した。こうして両会の日本宣教が始まった。

秋田教会司祭館前
ライネルス(前列左から4人目)1923年

ライネルスと名古屋

南山学園の創立者となるヨゼフ・ライネルスは、1909年に来日し、石川県・金沢教会主任司祭、新潟教区初代教区長などを経て1926年、名古屋教区長となった。

金沢教会司祭館
ライネルス(前列中央)1912年

名古屋における男子中学校の新設計画

ライネルスは、ローマ教皇庁からの要請と、教育を重視する神言会の方針に従い、名古屋に「人間形成を主眼に置いて、小学校から高等学校までの一貫教育を行う学園の創立」を企図した。1927年から、資金調達のため、欧米を回り、1930年、土地(中区広小路町字五軒家、現・昭和区五軒家町)の購入契約を結んだ。そして、校舎の設計をスイス人建築家のマックス・ヒンデルに依頼した。

多治見修道院 ライネルス(2列目中央)とパッヘ(前列左)1932年