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南山学園の教育理念

宗教性の涵養

学園創立者 ヨゼフ・ライネルス師
学園創立者
ヨゼフ・ライネルス師
  南山学園では、宗教性の涵養について二つの課題を区別しています。一つは、キリスト教、仏教などを問わず、生かされていることへの感謝、という基本的な宗教心を育むことです。私が今このように生きていることは決して当たり前ではありません。天地万物の存在、生命の進化や人類の歴史、とりわけ国や家族など、種々多様な無数の積み重ねがあって、私が生きています。否、ただ生きているだけでなく、まさに生かされている、ということです。教育の現場でこの感受性を育むことは大切なことでしょう。なぜなら、自分が生かされていることに感謝ができる人は、自分と同じように生かされている他者を思いやることができるからです。
 こうした基本的な宗教心の涵養に加えて、世界の主だった宗教についての基本的な知識を教えることがもう一つの課題です。この知識を身につけた人は、将来世界のどこへ行こうとも、その地域に住む人々の考え方、価値判断や生活習慣などの根幹をなすものを正しく評価し、相互理解に貢献できるようになります。グローバル化が急速に進む中では、異なる宗教をもつ人々との出会いも増えるに違いありません。こうした接触が誤解、摩擦、衝突につながらないように、相互理解に貢献できる人は、今後ますます必要となるでしょう。
 現代のキリスト教は西欧文明と極めて密接な関係にありますが、他方、すべての良いものはその起源がどこにあろうとも、それを素直に取り入れよう、という包容性もキリスト教の誕生にまで さかのぼります。聖書にはこう書いてあります。「すべて真実なこと、すべて気高いこと、すべて正しいこと、すべて清いこと、すべて愛すべきこと、すべて名誉なことを、また、徳や称賛に値することがあれば、それを心に留めなさい。」(フィリピの信徒への手紙4章8節)。ここで求められている謙虚で、かつ、開かれた姿勢を培うことはキリスト教世界観に基づく教育の重要課題の一つでしょう。それは、日本の文化、およびそこに培われた諸価値に対する畏敬を育む一方、国際的な視野に立って物事を考え、行動する姿勢を培うことを意味しています

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知的理解と厳しい知的訓練

アーノルド・ヤンセン師
アーノルド・ヤンセン師
   南山大学を頂点とする学校教育では、技術的習熟よりも知的理解を基本とし、更に、その能力を養うため厳しい知的訓練を行います。キリスト教の伝統的な考えによれば、知的理解は信仰と矛盾せず、むしろ信仰を強めるのです。南山学園の教育における知的理解の重視は、この伝統に沿うものです。過去における多くの過ちが、独善と偏見の結果であったことを考えると、澄明な知性の涵養が如何に重要であるかは明らかでしょう。
 学校教育における教科や授業科目の多くは、それ自体が知識であるより、むしろ経験や知識に対して将来の知的理解を可能にする力を養うことが目的です。厳密で正確な思考や明晰で偏らぬ判断をする能力は、厳しい知的訓練を経て初めて身につきます。例えば、創造的な数学的思考は長い厳格な数学の訓練の後に初めて可能になるものです。南山学園の厳しい知的訓練は、明晰な知的理解の前提であり、あくまでも自由で創造的な思索の基盤をつくるために行われています。

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地域社会への奉仕

   創立以来、南山学園は深く地域社会に根ざしています。1932年に南山中学校が設立されたのは、カトリック教会の新しい管轄単位として10年前にできた名古屋教区の初代教区長ヨゼフ・ライネルス師が地域の発展のため確かな学力と豊かな人間力を兼ね備えた人材の育成が教会に課された使命だ、と確信していたからです。そのような使命感の中から立ちあがった南山中学校で推進された「家庭との連携と個性尊重の教育」は、地元で早くも好評を博したので、開校4年後の1936年には、地域の強い要請に応えて、南山小学校が開設されました。太平洋戦争の半年前、小学校は名古屋市に移管されることになりましたが、地域の新たな要請に応えて、2008年に南山大学附属小学校、という校名で復活しました。
  終戦間もない1946年、外国語専門学校が設立されたのは、海外との貿易を中心に戦後の発展を図るべき中部地域に、国際舞台で活躍できる人材輩出の使命が南山学園にある、とライネルス師の後を継いだアロイジオ・パッヘ師と仲間が強く感じていたからです。こうした志は自然に南山大学の創立につながりました。初代学長パッヘ師はモノづくりの土地柄に鑑みて理系学部の開設をも構想していましたが、文系学部の充実のため、その構想の実現は2000年まで待たなければなりませんでした。
 70年代以来、海外進出を開始した企業の要請に応えて、南山学園では海外での生活を経験した帰国子女に安心して学習できる機会を提供してきました。さらに、60年代以降、南山大学では世界中から多くの留学生を受け入れてきたことも地域の国際化への少なからぬ貢献の証であるといえるでしょう。

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国際性の涵養

 世界中に広がるカトリック教会を背景にもつ南山学園にとって国際性の涵養は重要なミッションの一つです。創立以来、外国語教育に特別な努力が注がれているのも、そのためです。実際に高い外国語能力は国際性を養い育てる上で、いわば不可欠な条件です。留学や海外経験のある教員が多いことは南山学園の著しい特色です。また、外国人教員の在籍比率の高さは全国屈指でしょう。
 外国人に日本語・日本文化を教授する南山大学国際教育センター(外国人留学生別科)の海外における評判も良く、毎年、受け入れ定員を上まわる入学希望者が世界各国から志願してきます。大学における学問的国際交流や海外留学制度の充実、小学校における英語教育・国際教育も南山学園の国際的活動の拡がりを示すものです。
 南山学園における国際性の涵養がめざすところは、将来世界の何処の地に行き、どのような人と交わるにしても、一人ひとりに備わった尊厳を認め、偏見の無い精神で相互の理解を図り、友情の輪を広げることができるような国際人を育成することです。このことが人間の尊厳を尊重、かつ推進する人材の育成にもつながるでしょう。

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