南山短期大学の懐かしい校舎

 

 
(2011年撮影 旧南山短期大学管理棟入口 「南山大学史料室所蔵」より)
■南山短期大学発足時の校舎
 南山短期大学は1968(昭和43)年4月に南山高校女子部内の仮校舎に英語科1学年100名の定員で発足しました。

東から南山短期大学キャンパス(1971年3月竣工)(写真:「南山短期大学三十周年史」より)
 
■キャンパス移転前の南山短期大学
南山教会の隣にあった南山短期大学の中には、キャンパスライフを楽しく過ごすための数々の施設が設けられていました。南山大学との統合前の施設です。小さくてアットホームな学舎でした。(クリックすると詳細がご覧になれます)
(※以下、出典のない写真は旧南山短期大学HPより転載)

      

 

・旧南山短期大学周辺 イラストMap    
  ベタニア

管理棟
教室棟
図書館棟
中庭
体育館

 
  ピオ館
南山教会
ベタニア

 

ピオ館 図書館棟 教室棟 管理棟 南山教会

 

■管理棟
正門から入ってすぐにあるのが、管理棟でした。階段を上ると、1985年に友の会から寄贈された素敵な壁画「聖母子像」が迎えてくれました(ペドロ・シモン先生デザイン)。
 
 ▼過去にあった部署
 1F:学務係事務室(教務・学生・入試)・保健室 /2F:教員個人研究室・学務係事務室(就職)

 


<保健室>

保健室では、年1回の定期健康診断(4月)、体育系クラブ部員の体力測定、救急法実習などに加え、毎月校医による健康相談を実施していました。 また、特に精神衛生上の問題や悩みの相談に応じるために「学生相談室」があり、専門のカウンセラーが相談にのってくださいました。
<就職課>

就職課では、就職活動に対する援助の柱として、学年全体を対象に就職ガイダンスと個人面接を行っていました。
就職資料室には求人会社の各種の資料の他、本学卒業生の就職体験記や就職統計資料が整っていて、就職先を選定する際の有力な助けとなりました。南山短期大学の強力な就職力はここで育まれていたようです。
■教室棟
アットホームな教室で、様々な授業が行われていました。


▼過去にあった部署

B1F
1F
2F
3F
:学生共同研究室(学生会館)・教室
:学生食堂・ラウンジ・教室
:英語科事務室・共同研究室・教室・LL教室
:教室

 
 
 
 
     
 
 

<英語科>

共同研究室では、学生の皆さんのお世話や先生方のお手伝いを中心に、より円滑に授業が行われるようにあらゆるサポートをしていました。例えば、本・教材の貸し出し、備品の管理、先生方の授業の資料作成、フィールドワーク実習の手配、そして、オーラル インタープリテーション・フェスティバルやオープンキャンパス等の行事のバックアップ等。
加えて、希望する学生の皆さんへ更なるバックアップを目的として、TOEIC/TOEFLの勉強会や補習授業等も開いていました。また、時には授業や就職についての相談、個人的な悩み事を聞いてもらったりしました。

<人間関係科>

1973年から2001年まであった人間関係科の授業の中心は21番教室でした。カーペット敷きで土足禁止。普通に椅子に座って講義を受けるだけでなく、グループで円形に並んで話し合いをしたり、時には床に座ったり寝転んで考え事をしたり、ボディワークをしたりと、人関らしい授業が行われました。学生が制作した版画や靴箱などもあり、まさに人関の象徴とも言える部屋でした。
21番教室の隣には人関事務室や共同研究室があり、授業の準備はもちろん、先生に質問したり雑談したりと自由に過ごせる場所でした。そこではいつも、人関のマスコット“まさる”が迎えてくれました。
 
(21番教室 授業風景 :「南山短期大学30年史」より)

 <学生食堂>

学生食堂はみんなのオアシスでした。定食をはじめとし、単品メニューも充実していて毎日お昼が待ち遠しかったですね。ほっと一息つける空間でした。どれも美味しかった!

 
<ラウンジ

学生の憩いのスペースでした。課題の作成、学生達のコミュニケーションの場としていつも学生が集まって、いろいろな話題で盛り上がっていました。パソコンが5台設置されていました。
 
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■図書館棟
<図書館>

1981年に増築されました。図書の利用は直接自分で選べる開架方式をとっており、また辞書辞典類の参考書をはじめ、最新の和洋雑誌を自分の手にとって自由に閲覧することができました。またパソコンが3台あり、蔵書検索・データベース検索等、自由に利用できました。
専任教員の研究成果のひとつとして、南山短期大学紀要委員会編「南山短期大学紀要」が年1回刊行されていました。

短大図書館の蔵書の一部は南山大学図書館へ移されました。B1にある書庫の短大コーナーで静かに学生や卒業生を待っています。 →南山大学図書館(外部リンク)

1F:図書館  2F:LL教室


 
■中庭

正門をくぐると中庭に咲きほころぶ桜に歓迎されて、毎年キャンパスライフがスタートしました。

ここでは学生達が昼食を食べたり、外国人の先生とカジュアルに会話したり、教室以外での日常的なふれあいを楽しめる空間でした。
   
■体育館

バスケット・バレーコートを備えたアリーナ。
地下には個人用ロッカー・シャワー室・クラブ室がありました。
屋外にはテニスコートもあり、授業以外の空き時間には利用することができました。






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■ピオ館(ピオ11世館)
神言会の修道院として1953年に建築され、高い天井、大理石張りの床、ほの暗い明かりの中で輝くステンドグラスとマリア像…キリスト教文化の香る美しい洋風建築です。

名古屋市都市景観重要建築物に選ばれています。

1987年から南山短期大学の施設として使用されてきました。南山短期大学が移った今も、南山学園の施設として守られています。

▼過去にあった部署

1F:庶務係事務室(庶務・経理)
2F:学生相談室・教員研究室
3F:学長室・教員研究室・指導司祭室・チャペル
4F:小規模教室・パソコン室
 ピオ館

<PC教室>

2つの教室には、コンピュータ(Windows)がそれぞれ35台と36台用意されていました。他にもPC自習室には21台、学生ラウンジには5台のコンピュータがあり、インターネットの閲覧もできました。

      
     
      
マリア像
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■南山教会
キャンパスに隣接するカトリック教会です。南山短期大学の「入学式」「卒業式」はここで行われていました。
「クリスマス聖式」や、ハンドベル、パイプオルガン、聖歌隊の演奏会も行われました。

   
   
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■ベタニア
多くの学生にとって、最も思い出深い場所がここではないでしょうか。正門を出て南山短期大学の坂を下ったところにある日本家屋が「南山短期大学研究所」、通称ベタニアでした。イエスの親友ラザロ、マルタ、マリアの3姉弟が住んでいたエルサレム郊外の村の名をとって、1979年に名づけられました。キリスト教関係図書室を備えた宗教センターとして、また宿泊可能な施設として授業やクラブの合宿等に利用されていました。

 ベタニア  
 
南山短期大学から南山大学短期大学部へ
南山短期大学は南山大学短期大学部と名称変更し、南山大学R棟で短期大学部の主な授業が行われていました。(2020年3月閉学)

R棟には南山短期大学から移されたものが随所にあります。7Fには、2008年、創立40周年を記念し南翔会と友の会から寄贈されたステンドグラス『受胎告知』(イタリア人作家、Emanuela Rafinetti作)が移されました。

その他、「人間の尊厳」と書かれた題字や、人間関係科の学生が在学中に作成した木製モザイク、マザーテレサの肖像画、「今ここに」の母子像なども、南山短期大学から南山大学R棟に居を移し、私たち南短卒業生のスピリッツとともにしっかりと息づいています。

 南山大学R棟校舎   
 
南山大学学事課事務室ステンドグラス 
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